シクロクロス20-21シーズン振り返り

コロナ禍のなかなんとか開催された20-21シーズン。

目標は全日本選手権出場、だが昨シーズンの蔵王で思ったよりもランクが上がらなかったので正直厳しい気がしているが果たして果たして。


使用バイクは相変わらず7年目に突入した #日本一酷使されてるCAADX こと2015モデルのCannondale CAADX 105 Disc。

バイクは変わっていないが大きく変わったのはポジション。昨季振り返りの愛知牧場の項目でちらりと書いたが、PAXのyopi先生に全く乗り方がなってないとダメだしされたポジションとギア比を見直す。

高すぎクルージングスタイルだったハンドルを低く、遠く、できるだけロードバイクに近づける。

そしてギア比、軽ければ軽いほど苦手な坂で有利な気がしていた勘違いを正し、34Tというアホみたいなチェーンリングを40Tに変更。

上が変更前

写真で見るとほとんど変わっていないが、この変更が驚くべき効果をもたらすのであった…。

こいつを全日本に連れていくまでは乗り換えられないぜ…。


#1

2020年9月27日

茨城シクロクロス#1 茨城町涸沼自然公園野鳥の森ステージday2

18/41


今季からジャージデザインを一新しましたChampion System Japan Test Teamです。

初戦、自分は初出場となる茨城涸沼。

高低差が激しく、アスファルトの直登で一気に高度を稼ぐ苦手なレイアウト。

しかし、なかなかどうして踏めるではないか。特段練習に励んではいないのでこれは間違いなくポジション・ギア比変更効果であろう。

しかしトップ10を走っていた3周目、小さな切り株に突っ込んでしまい痛恨のチェーン落ち。復帰に手間取り10番手以上順位を落とす。

このチェーン落ちには今シーズン悩まされ続けることになる。

しかしチェーンは落としたもののレースの手ごたえは好感触。来るJCXでもいい走りが出来ればいいなあという感じ。


車載動画はおやまさんがコメンタリーを付けるという苦行を始めてしまったのでその流れに乗ってみることに。ネタ出しには苦労するが、レースの振り返りや自分の走りの再発見はできるのでヨシ!



#2

2020年10月25日

茨城シクロクロス#2 取手ステージ(JCX#1)

44/82(-3lap)


JCX開幕戦。この時点で野辺山の中止が発表されていたので、全日本までにランクを上げるにはここと幕張で頑張るしかない。

しかし関東の2戦は出走者も多い上、小貝川はひたすら平坦の直線基調で自分の脚質には合わない。

ポジション変更効果はここでも大きく、また長いストレートが向かい風でドラフティング効果が大きかったこともあり、セコイ走りが割と得意な自分はじわじわと順位を上げ、-2lap(フルラップ完走の次のグループ)でフィニッシュした牧野さん達のパックまでは行けたのだ。

が、シケインのバニホにしくじりバイクが宙を舞い、チェーン落ち。

復帰に手間取りはしなかったものの、元のペースに戻れるはずもなく終戦。

しかしいい思い出が全くない大苦手の小貝川でほぼ半分の順位で終われたのはかなりの収穫。昨季と違い、どうやら今季は走れそうだ。次戦の幕張は得意コースなので期待大。


#3

2020年11月1日

Champion System Japan幕張クロス(JCX#2)

29/84


このレース前にタイヤを購入した。

パナレーサーのチューブレス、CG CX。

これが驚くほど自分の走りに合っていて、ぐいぐい曲がる。

さらに得意な幕張のコース。スタートから安定したペースを刻むことができ、ふと気づけば残り2周。

80%ゾーンでホイッスルはならず、脳内にはアンセムが流れる。

初のJCXフルラップ完走。ギリギリで全日本選手権の出場枠にも滑り込む。

心の底からあふれるガッツポーズはハンドルを痛いほど叩くのだと分かった。



#4

2020年11月29日

第26回全日本選手権自転車競技シクロクロス(長野県飯山市) 男子エリート

65/67


ついに果たした念願の全日本出場。

甘くない。甘くないぜ全日本。

前日まで雨が降り続いた飯山市長峰運動公園の土はたっぷりと水分を含み、丁寧な泥濘を形成。

試走の時点でバイクにまとわりついた泥はあまりに重く、一呼吸で担げないほど。肩に食い込むその重みは、ベストの成績を叩き出し意気揚々と全日本へ乗り込んだ俺の心を折るのには十分すぎた。

思えば会場入りの時点ですでに平常心ではなかった。全日本の空気に中てられ、朝食すらまともに食べられない異様な緊張状態。浮ついた気持ちはスタートまで落ち着くことは無かった。

得意なはずのスタートは号砲と共に前走者に追突し、両脚を付いてしまうほどの失態。当然圧倒的最後尾からのスタート。

泥区間のランニングで上がった息は帰ってくることはなく、2周目前半に足を滑らせ土手から滑落。

もがけどもがけど滑る泥に足を取られ、5分以上ストップ。ようやくコースに復帰できた時にはレース先頭の方が近いくらいの最下位。

当然モチベーションなどあるはずがなく、80%のホイッスルを聞きに行くだけの残り半周。

あるのはピットサポートをしてくれたマツドさんとオッチーさんにひたすら申し訳ない気持ちと空虚な情けなさ。

その日の飯山は悲しいくらいお天気。



#5

2020年12月20日

東北CXシリーズ#2 福島空港

6/27

photo:Tomoaki Hori

傷心の全日本から1ヵ月。このままでは2021年を迎えられないので予定になかった福島遠征へ。今思えば行っておいて本当によかったのだが…。

この日はとにかく寒く、猛烈な北風が吹きつける会場は遮蔽物のない丘の上。自分史上最も寒いレースであった。

ただコースレイアウトが幸いし、向かい風区間はあまりない。スタート直後から上位パックに潜り込むことに成功し、得意な下りキャンバーやバニホ優位なレイアウトにも助けられ、今シーズン恒例のチェーン落ちをメイクしたものの6位でフィニッシュ。ずっと5位で展開していただけに悔しい6位だったが、全日本の記憶は完全に上書きされた。

そして関東地区のシクロクロスは感染拡大と共に長い休眠期間に入ることとなる。


#6

2021年3月14日

シクロクロス千葉

24/39


まさか年明け最初のレースが最後のレースになるとは。

危なかった。福島に行かなければ全日本の記憶をここまで引きずるところだった。

コロナ禍で中止や延期を重ねた関東のCX。どうにか開催にこぎつけたのは3月の千葉。

さて自分はと言えば、このレースのない3ヶ月の間に体重が激増しここ数年見たことのない62~63kg台を推移。レースがないと自転車に乗らない男なので、日々の通勤とMTB遊びばかりで全く踏めてはいない。

試走1周目、予想通り重い脚に顔をしかめながらシケインへ突入。砂ということもありいつもより低めの空気圧にしたタイヤが嫌なよれ方をし、そのまま前転。着地で膝が明後日の方向に曲がり悶絶。

しばらく悶絶した後、都合3回バニホを試みるもすべて失敗。最終的には斜め着地でビードが外れパンク。

飛ばない豚はただの豚。

13番で2列目といい位置だったが、いい走りができる気はさらさらないので気軽にグリットへ並ぶ。しかし身体は覚えているもので、号砲一閃するすると抜け出し序盤は6番手辺りを走行。

しかし乗れてない身体は15分ほどでタイマーが切れ、あとはズルズル遅れるのみ。ラストラップに入る直前でトップのケンゴにラップされ、そのまま2位っぽくフィニッシュ。



コロナ禍の20-21シーズンは、全6戦に出場。

ハイライトは何といっても幕張だろう。というかそこで完全に燃え尽きた。浮き沈みはあったが、ポジション変更のおかげもあってか全体的に過去最高のパフォーマンスを発揮できた。

しかしバイクはもう限界が近い。チェーンリングを交換した際にチェーン落ち防止策を取らなかったのが災いし、6戦中5戦でチェーン落ち。ブレーキユニットからはオイルがにじみ、今更買い替える気は起きないQRのホイールのリムはうねりを見せる。

全日本出場(仮)を果たしたので、満を持してバイクを替えられるのだが、これがまた完全に迷宮入り。

つまらないバイクは絶対買いたくないのだが、これは!というバイクがまるで見つからない。最近のグラベル界隈のトレンドなのだろうか、単色べた塗りフレームのトップチューブ隅に小さく小さくメーカーロゴが書いてあるデザインは無印良品にしか見えなくて気に食わない。

このままでは #日本一酷使されてるCAADX が8年目に突入するのは濃厚だ…。

機材はともかく、とりあえずコンスタントにJCXを完走できるようなライダーになれたらいいですね。来季も楽しんでいこう。


今シーズンも、

チャンピオンシステムジャパン

KPLUSヘルメット

に大変お世話になりました。


特記の無い写真は@herajica_より。


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